年間の作業をご紹介

春(3月~5月)

田植え

春は、1年の稲作のスタートとなる大切な季節です。まず、苗箱(なえばこ)に品種ごとに土と種を入れ、ビニールハウスで苗を大切に育てます。外ではトラクターで田んぼを掘り起こし、水を張る準備を進めます。5月中旬になると、育てた苗を水田に植え付ける田植え作業が始まります。1株1株の苗が、やがて秋には黄金色の稲になることを楽しみに、土と苗に丁寧に向き合います。

夏(6月~8月)

すくすく育つ苗

夏は稲の生育を支える重要な時期。苗はすくすく育ちますが、その分、雑草や害虫も活発になります。私たちは毎日、水の管理・肥料の調整・除草・害虫対策を行いながら、作物の状態を細かく見守ります。草刈り機やドローンを使った除草や、「溝切り」といって田んぼに水の通路を作る作業も欠かせません。稲刈りまでの長い戦いが続くこの季節は、自然と向き合いながら、作物を守る覚悟と粘り強さが求められます。1日1日の積み重ねが、秋の収穫へとつながります。

秋(9月中頃~10月中頃)

稲刈り

いよいよ収穫の秋。9月中頃から10月にかけて、稲は黄金色に染まり、1年の集大成となる稲刈りを迎えます。刈り取った稲はセンターで乾燥・調整を行い、品種ごとに籾摺りしてから、玄米の状態で皆さまにお届けします。この時期は朝から晩までフル稼働。10月末まで、1年で最も忙しい日々が続きます。収穫後には、雪が降る前に数日かけて農機具や施設の大掃除・整備を行い、徹底的に清掃して越冬に備えます。まさに「農家のラストスパート」です。

冬(12月~2月)

冬は閑農期

4月~10月までの最も忙しい時期を経て、冬は閑農期となり、一見静かな季節です。しかし、農家にとっては次の春に向けた大切な準備期間でもあります。田んぼに雪が積もる中、農機具の点検や整備を行い、春から再び動ける状態を整えます。また、土壌を休ませたり、緑肥をまいたりして土づくりも始まっています。
将来的には、トラクターを使った除雪作業を通じて、地域の皆さまに貢献したいと考えております。